意外と知らない!? 日本に進出しているスウェーデンの企業5選

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「寒そう」「自然が多い」などのイメージを抱かれる事の多い国スウェーデン。

消費税が25%と高額だが、福祉が充実している「福祉国家」としても有名。

今回はそんなスウェーデン発祥で日本への進出も成功を果たした企業を紹介していきます。

スウェーデンについて

スウェーデンは北ヨーロッパに位置し、ストックホルムを首都におく王国です。西にノルウェー、東にフィンランド、南にデンマークとなる場所に位置しています。

人口は約1000万人で、言語はスウェーデン語、平均気温は(場所にもよるが)6〜7度です。

国土の半分が森林で覆われていて、全体的に自然豊かな国です。

高緯度にあって日中の時間が短いため、スウェーデンの国民は品質の高い家具などを好む傾向があります。

なので、イケアのような「ハイクオリティ」な家具を販売する会社が成長していきました。

家具販売店 IKEA(イケア)

まずはイケア。

イケアは世界最大の家具販売店です。1943年に創業され、2001年に日本進出を果たしました。

店舗内にはレストランやカフェが併設されている店舗も少なくありません。

また、店舗販売だけでなく、ネット通販での販売も行っています。

現代的なデザインが特徴的で、組み立て式の家具を自社開発して販売する事も多いです。

元々は17歳の少年が設立した店が始まりで、実は非上場の会社です。

イケアの特徴は「高品質低価格」。商品の設計をスウェーデンで行い、製造を人件費の安い東南アジアで行う事でのこのクオリティを実現しています。

日本だけでなく、世界的にも成功を収めた企業といえます。

参考:イケアについて(公式)

自動車メーカー VOLVO(ボルボ)

次にボルボ。

ボルボは1927年にはスウェーデンのイエーテボリ(港都市)で創業されました。

元々はトラックや汽車、建設機械などの製造・販売をする「ボルボ・グループ」の自動車の製造部門から独立した会社です。

1999年にアメリカの自動車メーカー「フォード」の子会社となり、2010年からは、中国の大手自動車メーカーの小会社となっています。

社名は「回る」という意味のラテン語volvoに由来。

元々、北欧出身の企業という事もあり、北欧の道路で日常的に遭遇する事が多い「ヘラジカ」と衝突しても大丈夫なように設計されています。そのためボルボが販売する自動車は「世界一安全なファミリーカー」とも評価されています。

1974年には日本でボルボ社の販売事業を行う「ボルボ・カー・ジャパン社」が設立されました。「ボルボ・カー・ジャパン」は2022年現在、東京都港区に本社をおき、従業員が約280名、東京・神奈川を中心に7つの支店を持ちます。

ボルボ社は2017年からは自動車のサブスク販売を実施しています。

衣料品店 H&M

次に紹介するのは H&Mです。H&Mは1947年に首都ストックホルムで創業されました。ユニクロ、ZARAと共に世界を代表するファストファッション(低価格で大量販売するブランド)のひとつとなっています。

2008年から日本にも進出しており、日本一号店は東京の銀座に出店されました。

有名デザイナーが商品をデザインする事も多く、マドンナ(世界的人気歌手)とのコラボ商品を販売した実績もあります。

参考:意外と知らない!?人気ファッションブランドを展開する会社まとめ

製薬会社 アストラゼネカ

そして、アストラゼネカ。

アストラゼネカはイギリス・ケンブリッジに本社をおく製薬会社です。

元々は、医薬品を製造していたイギリスの企業「ゼネカ」とスウェーデンに本社をおく医薬品メーカー「アストラ」が合併してできた会社です。

なので、アストラゼネカは純粋なスウェーデン出身の企業というわけではありません。

主な製品は癌や喘息(ぜんそく)、消化器官の炎症などの治療薬です。

日本でも大阪府大阪市を本社に日本法人が設立されました。

ネットサービス Spotify(スポティファイ)

最後にスポティファイ。

スポティファイは月額制で音楽を聴き放題できるサービスを運営する会社です。

正式名称はスポティファイ・テクノロジー。2006年にスウェーデン・ストックホルムで創業されました。

元々は違法音楽データの横行で収入が激減していたアーティストに十分な収益を還元する事が目的でした。現在は世界的なレーベル会社達と契約を結び、合法的にビジネスをしています。

2022年現在提供されてるサービスには無料版と有料版があり、その両方で5000万以上の楽曲を提供しています。ユーザー数は4億5600万人を超えています。

日本では2016年にサービスが提供されました。

参考:Spotify企業情報

その他 進出企業

その他、スウェーデンから日本に進出している企業として

トラックを販売する「スカニア

酒類を販売する「V&S

釣具を販売する「アブ・ガルシア

帽子を販売する「ヴィゲーンズ

チェーンソーを販売する「ハスクバーナ

鍵盤楽器を製造・販売する「クラビア

などがあります。

(参考 : Wikipedia)

スウェーデン人は「マジメ」「几帳面」などと言われる事も多く、国民性が日本人と似ているとも言われています。

そのため、工業をはじめとする「ものづくり系」が得意だったりします。

まとめ

本記事は日本への進出に成功を果たしたスウェーデン企業を紹介しました。

スウェーデンは物理的に日本と遠く離れた国ですが、「IKEA」「H&M」など日本で人気のお店を数多く展開しています。

スウェーデン企業が日本に進出する際は、日本法人を設立するパターンや日本支社を設立するパターンがあります。

また、製造を東南アジアで行い、日本への輸送費を安くするなどの工夫をしたりしています。

インターネットの発達した事で、Spotifyのように輸送費をかけず、スウェーデンのサービスが日本に進出する事もあります。

以上、日本に進出したスウェーデン企業でした。

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