人気漫画「葬送のフリーレン」の魅力を語る

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葬送のフリーレンは、魔王を倒した勇者とその仲間達の「その後」から始まる漫画。

寿命が1000年以上もある種族の主人公フリーレンが、ともに過ごした仲間たちの死をきっかけに、人間との間に流れる時間の違いや、命の価値に向き合って行く冒険&ファンタジー系の物語。

話がとても分かりやすく、普段ファンタジーを普段読まない人にもおすすめできる作品。

「葬送のフリーレン」とは

2020年から小学館の週刊少年サンデーで連載が開始され、SNSを中心に注目を集めている漫画『葬送のフリーレン』。本作は魔王を倒し、冒険を終えた勇者とその仲間達のその後を描いた話。

主人公となるのはエルフという種族のフリーレン。

エルフとはヨーロッパの昔話に出てくる架空の種族で、いろんなファンタジー系の物語によく登場する。

普通、ファンタジー作品に登場するエルフは何百年以上も生きたり、無限の寿命を持っていたりという設定が多い。この作品は、エルフと人間の時間感覚の違いに着目した作品だ。

2022年9月時点で第9巻まで出版されている。テレ朝の人気バラエティ番組「アメトーーク」の「マンガ大好き芸人」で紹介されたり、その年の面白かったマンガを決める「マンガ大賞2021」を受賞したりと勢いを増している作品。

葬送のフリーレン 1〜9巻

本記事では『葬送のフリーレン』のあらすじや登場人物紹介のほか、作品の魅力も解説!

『葬送のフリーレン』のあらすじ【ネタバレ注意】

10年にもおよぶ冒険を終え、王都へと凱旋した勇者ヒンメル僧侶ハイター魔法使いフリーレン(エルフ)戦士アイゼン(ドワーフ)。50年に一度だけ見られる流れ星を眺めながら10年間の旅を振り返り、「50年後、もう一度見よう」と約束して解散。

解散してから50年後。1人で旅に出ていたフリーレン(主人公)は、ヒンメル(勇者)たちに会うため町へと戻る。50年ぶりに再会したフリーレンたちは、流れ星を見る約束を果たすため、最後の旅へと出かける。

しかし、ヒンメル(勇者)は寿命で死去。大切な仲間を見送ることになったフリーレン(主人公)は、初めてそこで仲間と過ごした日々の大切さに気づかされる。

「人間についてもっと知りたい」

そう強く感じた彼女は、ヒンメルの葬儀後、再び旅へ。

そしてヒンメル(勇者)の死から20年後、ハイター(僧侶)に再会したフリーレン。ハイター(僧侶)は戦災孤児だった少女・フェルンと生活していた。しかしハイターも数年後に死去。

また1人、大切な仲間を見送ったフリーレン(主人公)。ハイターが死ぬ前に残した「ある言葉」を受けて、フェルンとともに旅に出ることを決意する。

「葬送のフリーレン」登場人物の紹介

物語は長生きするフリーレンを中心に進む。ここでは彼女に深く関わっていく登場人物を紹介します。

フリーレン

本作の主人公。かつて魔王を倒した勇者一行の魔法使い。エルフのため長寿で、ヒンメルたちよりもはるかに年上。人間に対して無関心だったが、10年間ともに旅をしたヒンメルやハイターの死をきっかけに、人間に興味を持つ。ハイターが引き取ったフェルンと旅を始める。

ヒンメル

勇者一行の勇者。仲間想いの人格者。ナルシスト。フリーレンと再会後、寿命で死去。彼の死はフリーレンにとって大きな影響を与えた。

ハイター

勇者一行の僧侶。お酒が大好き。旅をしていた頃は二日酔いになっては仲間に迷惑をかけ、フリーレンからは「生臭坊主」と呼ばれていた。ヒンメルの死後は20年以上長生きし、戦災孤児のフェルンを引き取る。

アイゼン

勇者一行の戦士。エルフほどではないが、人間よりは長生き。年をとっても見た目に大きな変化は見られない。肉体的には老化しており、ヒンメルの死後、フリーレンから旅の同行を求められるが断る。寡黙だが、仲間想いな一面も。

フェルン

戦災孤児だったところをハイター(僧侶)に引き取られ、ともに過す。魔法使いの素質を持っており、ハイターの死後は彼女の弟子となって2人で旅を始める。

旅立つ事を決心するフリーレン

ヒンメルだけでなく、ハイターも見送ったフリーレン。ヒンメルの死によって、人間と過ごせる時間の短さに気づかされ、人間についてもっと知っていこうと決意。

さらにハイターの死の前に、先に亡くなったヒンメルとの大切な想い出を受け継ぐ。

4人の中で、誰よりも信頼されていたヒンメル。彼は困っている人を決して見捨てない、どんな人の心も引きつけてしまう人物。ハイターはともに過ごていく中で、彼から勇気や友情を学び、その意志を無駄にしたくないと強く感じた。

その想いは、フリーレンも同じ。ヒンメルの死は、仲間たちに大きな影響を与えていた。

「葬送のフリーレン」の魅力

「ワクワク・ドキドキ」より「ほのぼの・しみじみ」

葬送のフリーレンの魅力は手に汗握るドキドキ感ではなく、4コマ漫画のようなほのぼのした展開にある。なので、人によっては「つまらない」とか「物足りない」と感じる人もいる作品だ。ただ、緩やかでありながらも、余韻の残る演出はとても魅力的だ。

ハリーポッターやドラゴンクエストのようなザ・ファンタジーの世界観でありながらも、映画「かもめ食堂」や「南極料理人」のようなゆるやかな雰囲気となっているのも魅力的だ。

セリフなしの演出が魅力的

今作品はセリフなしで話が進む演出が沢山使われている。キャラクターが何か話す訳ではないが、余韻の残る演出になっている。

何年という長い年月を説明するために、セリフなしの絵のみの描写を使う独特の表現方法となっている。

ファンタジー初心者にも分かりやすい

ファンタジーをあまり見た事がない人にも分かりやすいストーリーとなっている。勇者とか、魔王とか、エルフとか正直よく分からなくても問題ない。

それくらい分かりやすい作品となっている。

一方でファンタジー要素もふんだんに盛り込まれており、魔物が出てきたり、魔法を使って戦う事もある。

一話完結の話が多くて読みやすい

全体のストーリーとしては、主人公のフリーレン一行が北の都市を目指す話ではあるが、ストーリーは一話完結の話が多いためとても読みやすい。

単行本で読んでも、キリよく区切れるタイミングが多くて助かる。

毎回ちょっとしたドラマがある

ほのぼのとして、ちょっとしたギャグ要素もある「葬送のフリーレン」であるが、毎回ほっこり心温まるドラマがある。人によっては涙する人もいるそう。ちょっとした描写が実は伏線になってたりして、ちょっと驚かされる事も多い。

まとめ

ここまでが「葬送のフリーレン」のあらすじと魅力だ。魔王を倒した勇者達の後日談が描かれた今作品。ファンタジーでありながら、ほのぼのとして切ない気持ちにもなるお話。2022年9月時点で9巻まで発売されており、物語はまだまだ続きそうである。

お試しで何話か無料で読めるので、気になる人は読んでみてはいかがでしょうか。

「葬送のフリーレン」第1話、第2話の試し読み

おまけ!原作担当の山田鐘人と作画担当のアベツカサ

冒険の終わりから始まるという新たなファンタジー漫画『葬送のフリーレン』を描いたのは、新鋭漫画家の2人。原作を担当した山田鐘人と、作画を担当したアベツカサについて紹介する。

原作・山田鐘人

まず、原作担当の山田鐘人。2009年に『クラスシフト』で「週刊少年サンデー」のまんがカレッジへの入選が転機となる。

代表作としては、記憶を失った主人公が、自身の正体を知るために探っていくミステリー『名無しは一体誰でしょう?』。また、ぼっちとなった博士と彼が作ったロボット少女が、人類が滅亡した世界で生きる日常コメディ『ぼっち博士とロボット少女の絶望的ユートピア』も発表する

悲しさや切なさ、虚しさのある世界で、心が軽くなるような笑いを描くことが多い山田鐘人。『葬送のフリーレン』では、長寿であるがゆえに大切な仲間の死を見送る主人公が、人間について知っていく温かさや優しさが詰まったストーリーが人気を集める。

作画・アベツカサ

次に、作画担当のアベツカサについて。2018年に小学館新人コミック大賞少年部門にて『MEET UP』が佳作を受賞した新人漫画家。本作が初の連載。

佳作を受賞した際には、審査員の青山剛昌や畑健二郎らから絵の上手さを高く評価された。本作においてもその力が発揮されており、登場人物の表情や風景に冒頭から作品の世界観に惹きこまれる読者が続出する。

第1巻発売時には自身のTwitterにて、ラフから着色までの工程を撮った動画を公開して話題に。漫画家による貴重な作業風景をぜひご覧ください。

この記事を書いた人

海外リアクターさんのリアクション動画を見るのが趣味で、色んな方の動画を見たりします。一番好きなリアクターはうずまきカーンさん。好きなアニメは僕のヒーローアカデミア、ハイキュー、進撃の巨人です。

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