外国人が日本アニメを見ながら、激しいリアクションをしてる動画を見た事はないでしょうか?
それら、日本アニメにリアクションをする人達の事を通称「リアクター」と呼びます。
今回はそんな「リアクター」とは何なのかや、リアクターの魅力についてを紹介していきます。
リアクターとは
リアクターとは、自分が初めて何かのアニメを見た時のリアクションをYouTube等の動画サイトに投稿する人達の事です。
「リアクター」、「アニメリアクター」、「海外リアクター」、「海外アニメリアクター」などとも呼ばれたりします。
例えば「進撃の巨人」のアニメを見ながら、驚いたり怖がったりしてる自分の表情を動画でアップしたりしています。
自分のリアクションを動画にして投稿する文化は、日本よりも海外で圧倒的に広まってます。
イメージとしては、バラエティ番組でVTRが流れてる時に切り抜かれるワイプのような感じです。
リアクターが視聴するアニメは日本のアニメがほとんどです。
ではなぜ日本アニメがこんなにも海外で人気なのでしょうか?
日本アニメについて
次に日本のアニメの歴史と魅力を紹介します。
日本アニメの歴史
1917年に日本最古のアニメが作られた後、戦後になると「鉄腕アトム」や「巨人の星」、「あしたのジョー」が生み出されました。
1980〜1990年代になると、「スタジオジブリ作品」や「美少女戦士セーラームーン」「名探偵コナン」など、海外でも話題に上るような作品が数々と生み出されるように。
近年ではNetflixなどの動画サービスが普及した事で世界中の人が日本の人気アニメを視聴できるようになりました。
日本アニメの魅力
次に日本アニメの魅力を紹介します。
クオリティーが高い
日本アニメは海外と比べてクオリティーが高いと言われています。
大人でも楽しめるストーリー、原画、BGM、声優の演技のうまさ、テンポの良さ
などなど。
邦画の興行収入を見てもアニメ作品が上位を占める事が多いです。
ジャンルが豊富
日本アニメは海外のもの比べて、豊富なジャンルがあります。
スポーツ、バトル、推理、恋愛、学園、ミステリー、歴史、ファンタジーなど
自分の好きなジャンルから選ぶことができます。
登場人物に共感できる
日本のアニメは心理描写がとてもリアルだと言われています。
人間の複雑な感情が上手く言語化されていて、見ている人が共感しやすいです。
また複数の登場人物の心理描写を描いてくれるのも魅力の一つです。
外国人が日本アニメに抱くイメージ
海外だと「アニメ=オタク」ではなく「アニメ=日本文化」という捉え方が主流です。
また、特に欧米では日本よりも「個人個人の考え方を大切に」という価値観が主流です。
なので海外は日本と比べて、アニメ好きである事にそこまで抵抗がない事が多いです。
海外のリアクション文化にぴったり
海外(特に欧米)は日本と比べて、作品を視聴する時のリアクションがとても大きいです。
爽快なシーンで拍手が起こり、コミカルなシーンで褒めるような声が飛び、シリアスなシーンでため息が起こったりします。
海外は日本と比べて、自分の感情を表に出す文化があったりします。
展開の移り変わりが激しい日本アニメはリアクションが激しい外国人と相性が良いです。
外国人アニメリアクター達の魅力
次にアニメリアクター達の魅力について語っていきます。
大袈裟すぎるリアクション
リアクター動画の魅力は、リアクター達の超オーバーなリアクションです。
日本人がするリアクションの5〜10倍の激しさと言っても過言じゃないと思います。
アニメを見てて感情が盛り上がるシーンを見ながら、そのまま感情を表に出してくれます。
喜ぶ、泣く、泣く、怖がる、笑う、驚く、怒るなどあらゆる感情をストレートに表現してくれます。
誰かと感情を共有してる気持ちになれる
自分が熱くなったシーンと同じ場面で盛り上がってるリアクター達の反応を見る事で、誰かと感情を共有したような気持ちになれます。
面白いドラマを見た次の日に、友達とその話題で盛り上がるような気分。
海外のリアクターの動画を見ながら「そうそう!」とか「だよね!」って気持ちになれるかと。
人間はなんだかんだ他人と感情を共有したい生き物。
リアクター動画を見ると、感情を共有してるような気持ちに強くなれます。
リアクターのアニメ愛が伝わる
海外リアクターの動画を見てると、彼らのアニメ愛がヒシヒシと伝わってきます。
部屋の壁紙にアニメのポスターがデカデカと飾ってあったり、部屋中がアニメのフィギュアで溢れていたり、リアクターがアニメのコスプレ衣装を着ていたり。
とにかく「アニメが好きなんだろうなー」って感じがすごく伝わります。
リアクターの鋭い考察に驚かされる
海外のアニメリアクター達はアニメ好きという事もあり、かなり鋭い考察をする事もあります。
初見であるにも関わらず、かなり核心に迫る見方をします。
なので見ていてたまに驚くこともあります。
アニメに対する議論やレビューが新鮮
リアクターはアニメに対して意見を積極的に発言する事も多いです。
例えば複数人でリアクション動画を撮ってるグループなんかは、アニメに対してアレコレとディスカッションしたりします。
また、グループでなかったとしてもアニメの視聴後に感想や予想なんかを熱弁することが多いです。
そうやって色んな人の意見を聞く事で、自分も違った視点でアニメを見ることができたりもします。
日本のアニメ文化の素晴らしさを再認識できる
海外のリアクターが日本のアニメを賞賛する映像を見る事で、日本アニメの素晴らしさを再認識できます。
自分の母校が甲子園に行ったり、自分の出身地がテレビで取り上げられていたりした時のような誇らしさを感じる事ができます。
「これが我が国のアニメだ!」
リアクター動画には、そんな気持ちでドヤりながら見るという楽しみ方もあります。
海外アニメリアクターについて
海外のリアクターに人気のアニメ
日本で人気のアニメが海外でも人気である事が多いです。
海外のリアクターに特に人気のアニメといえば
- ワンピース
- 進撃の巨人
- 僕のヒーローアカデミア
- 鬼滅の刃
- スパイファミリー
- チェーンソーマン
などなど。
他にも「君の名は」や「バイオレットエヴァーガーデン」など映画のリアクションもちょこちょこあります。
基本的に、日本で人気のアニメが海外でも人気である率は高いです。
リアクターにはどんな人が多い?
リアクターは老若男女、様々です。また、ソロ(一人)もいれば、グループもいます。
- 20代で白人女性の二人組
- 40代でイギリス在住のヒゲモジャなおじさん
- 30代の5人組グループ
など様々です。
もちろん年齢や性別によってリアクションの仕方に若干の違いはあります。
ただ、どのリアクターの方々もかなり表現豊かなリアクションをするので見ていて飽きないです。
リアクター動画について
YouTubeでリアクター動画を視聴する
海外リアクターの動画は一応YouTubeでも視聴できます。
ただ、YouTubeにアニメをまるまる載せると事は著作権的にアウトであるため、所々カットされた動画が掲載されていたり、アニメ動画がぼやけている場合がほとんとです。
YouTubeで「海外 アニメ 反応」などと調べると海外のリアクター達の動画がズラッと出てきます。
なので自分のお気に入りアニメや自分のお気に入りリアクター動画から探すと良いと思います。
また、YouTubeだけでなくニコニコ動画やツイッターにもリアクション動画が掲載されたりしています。
リアクション動画はどうやって作られてる?
リアクション動画はざっくりと次のような手順で作られる事が多いです。
- リアクターが自分のリアクション動画をYouTubeにアップ
- 日本人がそのリアクション動画に対してカットや翻訳など編集を行う
- 海外リアクター動画として日本人向けに再びアップされる
といった流れです。
リアクター動画は日本人が無断で編集する場合もあれば、リアクター達と契約して編集する場合もあります。
個人的に好きなリアクター
次に個人的におすすめしたいリアクターを紹介していきます。
うずまきカーン
NARUTOのニット帽がトレードマークで非常に感情表現が激しいリアクター。
YouTubeのアカウント名は Uzumaki_khan。
初期はナルトのアニメ実況が中心でしたが、最近はワンピース、はじめの一歩、僕のヒーローアカデミア、黒子のバスケ、コードギアスなど幅広く実況をしています。
感情移入が非常に強く、アニメを見ながら本気で泣いたり、近所迷惑になるレベルで叫んだりするもします。
コミカルな喜怒哀楽がYouTubeのユーザーから絶大な人気を誇っています。
SOS兄弟
こちらも喜怒哀楽の激しい兄弟のリアクター。
YouTubeのアカウント名はSemblance of Sanity。
アニメに対する考察が非常に鋭い事でも有名。
最近では最新のアニメ「チェーンソンマン」や「スパイファミリー」などがリアクション動画として上がっている。
他にも
などのリアクション動画も投稿しています。
【ネタバレあり】個人的に好きなリアクション動画
次に個人的にお気に入りのリアクション動画をあげていきます。
好きなリアクション動画は沢山あるので絞ってピックアップしていきます。
「ワンピース」シャンクスの登場
ワンピース489話(頂上戦争編)にて、赤犬のコビーに向けた攻撃を防ぎ「この戦争を止めに来た」というシーン。
当然ジャンプ派、コミック派、アニメ派の日本人達も非常に驚いたシーン。
このシーンを見た海外勢の反応が次の動画。
非常に激しいリアクション。
猫もビックリ。
「進撃の巨人」巨人に食べられるエレンの母親
こちらは進撃の巨人1期の1話。
突如現れた巨人達によって、主人公の母親が巨人に食べられてしまうシーン。
見ていてとてもナイーブになるシーン。
海外リアクター達もとても大きなリアクションをしてくれます。
衝撃の伏線回収に驚愕する海外勢
伏線だらけの進撃の巨人ですが、その中でも特に衝撃的な回。
衝撃的な事実に驚く海外勢のリアクションが新鮮です。
アニメリアクション動画の危険性と今後
YouTubeの仕様変更について
アニメのリアクション動画はまだまだグレーな部分も残っています。
例えばYouTubeの仕様変更によって、YouTubeにアップできるアニメ動画の制限が厳しくなれば、現在YouTube上で上がっているリアクション動画が削除される可能性もあります。
リアクターの権利侵害について
また海外リアクターの許可なくりリアクション動画をあげているのであれば、リアクター達から権利侵害だとして、動画の削除が依頼される可能性もあります。
海外リアクター文化の今後
海外のリアクターが日本のアニメを見てリアクションをする文化は今後も広まっていくのではないかと考えられます。
理由としては、リアクターの動画が日本でも十分需要がある事。
そして、現時点でのアニメ製作側やリアクター側の権利侵害に対する解決策が見つかる可能性があるからです。
Spotifyや切り抜き文化のように元々違法だった事を合法化したビジネスモデルも多くあります。
例えばSpotifyだったら、違法に音楽がアップロードされ収益が減少していたアーティストに収益を還元するために設立されました。
また、切り抜き文化もひろゆき氏のライブ配信を勝手に編集した動画が勝手にYouTubeに上げられていた事から始まった文化です。
リアクター動画も同様で、現在多少グレーであってもリアクター文化が今後も広がる可能性はあるのではないでしょうか。
まとめ
以上、個人的に好きなアニメのリアクター文化についてまとめました。
リアクター文化はグレーな部分も残るのですが、その分魅力を沢山あります。
是非とも外国人が日本アニメを見てリアクションしてる動画を投稿する文化は今後も広まってほしいと思います。
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